三國志IX 三国志9の攻城兵器や船について

2023年10月9日

前回は陣形について書きました。

この記事はPS版PKとPSP版PKを元に書いています。その他ちょっとした前置き話は再び書くと長くなるので前回書いた記事へのリンクで終わらせておきます。

前置きよりもスペースを取るリンクになった気がしますが、私はこれを小さくする方法を知らないのでこのまま続行します。ご了承ください。

攻城兵器について

攻城兵器は明確に使える2つとそうでもない2つに分かれます。使えるのは井闌と象兵で、そうでもないのは衝車と投石です。新武将作成時に悩むのであれば、意識するのは前者だけでいいかなと思います。

全攻城兵器を通じての弱点はコストで、一見少ないですが序盤はとにかく資金難になるゲームなので使えないケースが多い事です。雁行や方円などで粘ってみて、あと一押し欲しい時に出動させるなどの使いどころの見極めが必要になります。

井闌

弩兵系兵法が発動しやすく、対守兵に威力を発揮する攻城兵器(陣形)という事です。

もう実際、守兵を削るならこれ一択レベルの威力です。

というか、相手の城や施設もターン毎に負傷兵が回復していきますので、大量の守兵相手にチンタラ削っていても全く減りません。毎月利息の返済に追われて借金の元金が減らない人みたいになります。

雁行でガンガン兵法が発動して逆にこちらがあまり発動しなかったとしても、結局こちらの通常攻撃力が高いのでこちらの方が早いかなと思います。しかも実際の兵法発動率はそんなに差はないですから、守兵攻撃という部分でこの攻城兵器を上回るものはないです。守兵が溶けていきます。

しかし迎撃部隊に当たられようものなら、逆にこちらが溶けていきます。

井闌はとにかく通常攻撃力が高いですから、兵法の発動に頼る必要がありません。ですので大将だけ強いのを用意すれば、あとはあまりもののゴミと言いたくなるような連中を乗せて出発できるのが特徴です。罵声でも何でもいいので適当にセットして載せてしまいましょう。

弱点は前述の通り防御力で、相手の迎撃部隊に当たられるような運用は避けなければなりません。護衛部隊を先発させるのを忘れないようにしましょう。

中盤以降は大体これで出陣する事になるという、そういう攻城兵器です。CPUもめっちゃ使ってきます。

衝車

最高の対城壁破壊力を誇る攻城兵器です。

実際威力については文句なしで、400程度の城壁なら2台も出せば2ターンで落とせます。目安としては衝車1台で1ターンに200弱な感じです。200弱であって200ではないのがミソで、あと少しで削り切れずにターンを終える事がよくあります。そしてそのせいで流れが変わったり・・・というのはあくまで印象に残りやすいだけかもしれませんが。

この衝車の弱点は一言で言うとその特性上、城壁や施設に張り付かないといけない事です。

城壁に張り付くという事は最前線にいるという事なので、城からの攻撃や迎撃部隊の対応を真正面から受け止める事になるわけですが、その割には防御力が低いので耐えきれません。

防御力が低いなら護衛部隊をつけよう!となるわけですが、護衛部隊がいるとそれが邪魔になって城壁に貼り付けないという。もっと言えば相手の迎撃部隊が壁になって城壁に貼り付けない事もあります。

ですので確実に活躍させるためには護衛部隊を含めて数台の衝車を用意する事になり、かなり大掛かりな作戦が必要になってしまいます。

実際の戦場ではカタログスペックのような活躍はできない攻城兵器です。

しかし城壁を破壊して攻め落とした場合、場内の武将や兵をまるごとゲットできてしまうだけでなく、短期決戦になるので内政値の損失も少なく、リターンは大きいです。

ただ衝車をたくさん用意するくらいなら象兵を出した方が雑に強くて使いやすいので・・・。結局絶対的に必要になるのは、異民族の城レベルのやつを落とす時くらいですかね。

というわけで、使いどころを選ぶけど選べば強い攻城兵器です。

投石

強力で射程の長い投石攻撃を行う攻城兵器です。

正直これが一番のハズレ兵器かなと思います。

三國志9の部隊はその場で足を止めるという事が出来ない仕様になっているので、ちょうどいい位置に陣取って一方的に投石し続けるという事ができません。最初の1ターンだけ遠距離攻撃をした後、次のターンからは壁に張り付いて殴り合い上等!みたいになって瞬殺されるのをよく見ます。

どうも無印だと射程距離の端辺りをキープしながら攻撃出来てたようなのですが、それが強すぎたという事で仕様変更され、ゴミになったようです。

一応中継地点を上手く設定すればもう少し頑張れるのですが上手く設定できないケースが多く、進軍と攻撃で往復させながら使うと進軍時には攻撃しなかったりして倍以上の時間がかかり遠方からの迎撃部隊が間に合ってしまいやられるなどし、そのうちそこまで手間をかけて使うようなものか?となる感じです。

方円部隊などを大量に先発して壁を作り、その後ろから撃つという事もできますが、それだけのコストを用意できるなら他の戦法の方が強いです。

この攻城兵器だけはバランス調整を明確にミスったなと思います。

象兵

歩兵兵法に弱いが、部隊にも城壁にも威力を発揮する攻城兵器です。

持ってる武将が少なくレアで、費用も高いですが、基本的な守備力も高めなので攻守にわたって高性能で、雑に使うだけで強いです。

弱点もあくまで歩兵系”兵法”に弱いだけであって、歩兵の通常攻撃ではないので。

では歩兵系兵法にどれぐらい弱いかというと、大体2倍弱くらいのダメージを喰らうと思っていいでしょう。武力が高い歴戦の猛将に奮迅でも喰らわされたら一撃で壊滅しかねませんが、CPUは適切に兵法をセットしてない事もあるので、その辺だけ確認してから出陣させれば問題ナシです。

城壁破壊能力もその特性故、最前線で戦う事に問題が無いので、数値で負けている衝車よりも実際の戦闘時は早くて使いやすいというケースが多いです。歩兵系兵法に弱いという部分も、そもそもの防御力の差や迎撃部隊を返り討ちにできる性能まで考慮すると、強めの歩兵系武将さえ出てこなければ衝車に劣る印象はないです。

レアという部分がバランスとして占めている割合が高いと思うので、新武将などで量産するとバランス壊れ系ゲームになるかなと思います。

関係ないですが私は象が好きです。動物園の象もかわいいし、武装した象もカッコいいですよね。象は意外と狂暴というか好き嫌いが激しいようで、嫌いな人は殺しに来るような面もあるそうです。どこかの集落の人が象に殺されたのでお葬式をしていたら、葬式会場に象が乗り込んできて死体をメタメタにしていった的な話もありました。かなり執念深いんですね。

船について

船は陣形とは別枠ですが、出陣時に決めるものなのでここで一緒に書いてしまいます。

まず基本的に、使う機会はプレイヤーやプレイスタイルにかなり左右されます。序盤などの自由に択を選べない場面で水上戦を迫られるプレイスタイルもあるので、その場合は非常に重要になります。しかしそもそも必要ではない場所の方が多いですし、水上でぶつかりそうになったら陸地まで引き返すとか、陸地から攻めるというような、ないならないでどうとでもなる選択を取れる機会が多いです。

それゆえか、いざ水上で戦うとなったら、あるとないとじゃ大違いです。赤壁の戦いが物理攻撃だけで再現できるレベルで差があります。

しかしまあ部隊内に一人持っていればいいし、大体南の方の武将ならなんかしら持っているので、水上戦ではいわゆる人権扱いになり、ありがたみを感じる場面は少ないです。持っていれば戦術の幅が広がる事は間違いないですが。

兵法の発動率は船の性能ではなく、陣形に左右されます。しかし武将にセットした攻撃系の兵法は発動せず、船特有の兵法が発動するという仕組みです。謀略や知識系の兵法、例えば混乱や治療などはセットしておけば発動します。

ですので水上戦をする場合、とにかく兵法発動率の高い陣形で最前列に武将を多く載せるというのが攻略法であり、したがっておススメの陣形は鋒矢の最前線に騎兵3人プラス他2人となるわけです。一騎打ちも発生しないので、大将以外は兵法さえ持っていればとりあえずろくでなしで良いです。目一杯乗せましょう。

走舸

デフォルトで用意されている誰でも乗れる船なんですが、戦争的に言えばまあ早い話ゴミです。

矢雨を発動する!!みたいになっていますが、矢雨は元々威力の低い弩兵系兵法の初級かせいぜい中級くらいの威力です。

機動力に優れている!!みたいになっていますが別に優れていません。まあイラストを見ても手漕ぎ船ですからね。

移動以外の事に使ってはいけません。人を乗せて早歩きくらいのペースで走るだけの船です。

蒙衝

強襲の兵法を発動し、直接攻撃に優れた船です。

この船は最もコスパに優れていると言っていいでしょう。

基本的に港は耐久力が低いです。ですので真正面から戦うよりさっさとぶっ壊してしまう方が早いです。兵士は多いか全然いないかのどっちかが多いですが、どっちにも対応できます。

守兵がいないなら機動力に優れた走舸の方がいいのでは!!みたいになりますが、機動力は走舸より蒙衝の方が高いです。まあ実際守兵のいない港を落とす場合、一刻を争うような場面ではない場合が多いので、無料で使える走舸でいいのは確かですが。

これだけの占拠性能を持っていながら、対部隊性能も闘艦と並んでトップです。実際には兵法の差で負けるんですが、それでも蒙衝のスペックの高さは感じられます。この船を使う場合は船同士の戦いは避け、地上戦に持ち込むことを考えた方がいいです。機動力が一番なので逃げ切れます。そこさえ意識すれば隙はなくなります。

城と同じく、ぶっ壊してしまえば場内の物資は頂き系なので、そういう意味でもパフォーマンスは高いです。

通常時に使う船はこれが安定ではないかと思います。

楼船

矢嵐の兵法を発動する、間接攻撃に優れた船です。

蒙衝が衝車系なら、こちらは井闌と言った関係性です。

守兵に対する攻撃力は文句なしで一番だし、その他の能力も全体的に高く、兵法の矢嵐も弩兵系上位の連弩くらいの威力があるので兵士相手には強いです。

対部隊性能は数値で蒙衝に負けますが、兵法で勝ちます。守備力もこちらの方が目に見えて高いので、実際に水上でぶつかったらこちらが勝つ場合が多いかと思います。しかし闘艦には数値で負けます。

というわけで強い船ではあるんですが、水上戦で闘艦には勝てない上に値段も大差なく、蒙衝の方が安くて立ち回りも上手と考えると意外と使いどころがない船かなと思います。ただまあ闘艦持ちは多くないので、出番はあるかもというくらいです。

闘艦

強攻と矢嵐の兵法を発動する、バランスの取れた最強の大型船という事です。

実際、機動力が3番手で(と言っても1ずつしか変わらないが)、対守兵性能がやや劣る以外は文句なしです。その守兵性能も目に見えてってほど劣るわけではありませんし。

強攻は強襲よりも強いので、わざわざ最強の船と書かれているだけあるわけです。

もしこの船が迎撃船として早めにスタンバイしているようなCPUだったら、水上は激戦区だったかもしれません。逆に言えば要所の港にこの船持ちをスタンバイさせておけば完全封鎖できるという事なんですが、まあ大人しく港に受け入れてから港を攻めた方が強いゲームなので・・・。そういうセコ技を使いたくない人には頼もしい船です。

弱点は所持者が少ない事、お値段が高い事。