トラックボールを使い続けてみて Kensington Orbit Trackball with Scroll Ring

2022年4月28日

マウス難民なので色々調べてトラックボールを購入してみた事。

そのトラックボールのファーストインプレッション。

前回はそんな感じの記事を書きました

その後、何度も普通のマウスに戻ろうと思いながらも気合で使い続け、やっと使い慣れましたので、どのような印象が変わったかを書いていこうと思います。

慣れるまでの期間

慣れるまで15時間~20時間くらいでしたでしょうか。

正直かなり使いづらいという気持ちが強く、メルカリに出品しようという葛藤がずっとありました

ようやく使い慣れてきたと言っても使いやすいという意味では全くなく、何とか使えるようになってきたという感じでしかありませんでした。

どう考えても普通のマウスの方が使いやすいけど、使うと決めたから何とか使えるようになった!という気持ちで、無理やり使う感じです。

設定を見直してみた

トラックボールを使っていて一番しっくりこなかったのは、ボールの動きでした。

ボールがスムーズに動くのはいいんですが、止めた時にどうしても少しグラついてしまって目標にしっかり合わせられないんです。

使ってみて感じたんですが、真横や真上にポインタが動かせない事というのはそれほど大きな問題にはならないんです。

それが問題になるとしたらマウスジェスチャーなんですが、マウスジェスチャーの入力受け付けはわりと緩いので斜めに入力されても大体受け付けてくれるんです。

そもそも普通のマウスだってピッタリ真横や真上に動かしているわけではないですもんね。

それでもマウスが普通に使えるのは大雑把に動かした後にピタッと止めたり微調整をするからこそなのです。

その止めたり微調整したりがセンシティブ過ぎて上手くできないので、画面操作がキビキビできないし、マウスジェスチャーも過剰入力されてしまうしで、結局トラックボールは使い難いマウスという結論になっていたわけです。

そこで、ボール操作がセンシティブなら設定で鈍くしてやればいいんじゃないかと考えました。

結果的にこれが正解で、すべてがうまく回るようになったのです。

トラックボールの肝は低DPI

DPIというのはマウスを動かした時にポインタが動く距離の事です。マウスを1インチ動かした時に画面内のポインタは何ドット動くかで、その何ドットの数字がDPIです。

似て非なるものとしてセンシ(感度)がありますが、PCで簡単に設定する項目が見当たらないというか、PCではDPIを設定しておいてツールごとにセンシを決めるというのが一般的?のようです。最近はFPSのゲームが流行っているので、この手の話題が全てFPS基準なので私はよくわかりません。

ですので本来はセンシを下げて対応するのが良いんでしょうが、その代替としてDPIを下げてボールを多めに転がしてもポインタの移動は少ないという状態にする事で疑似的に感度を下げる、という感覚です。

何にしてもトラックボールは良くも悪くもボールがよく動くので、感度を鈍くして対応するとボールがよく動くという利点だけを享受できるわけです。

これによりボールをコロコロするだけの負担でポインタを遠くまで移動させる事ができますし。止めたい所で大体止められるようになりますし、マウスジェスチャの誤入力も減るので格段に使いやすくなりました。

必要以上に気を使わなくてよくなるので、腕や指の負担もかなり減ります。

前回の記事で書いた手首が反り返るだとか内側タイプが~だとかの影響もそれほど感じなくなりました。

むしろ持ちやすい形状だと感じ始めました。

強いて言うなら長距離のドラッグ操作が大変になりますが、ドラッグ操作そのものがやりやすくなるので、結果的にはドラッグ操作も比較的楽になると言えます。

低DPIに設定した事で、トラックボールが180度化けました

トラックボールは使いやすいという感覚が初めて理解できたのです。

もし現在トラックボールを買ったはいいがイマイチ使い辛いという人がいましたら、一度DPIを下げてみてください。

というわけで結論

また長期使えば印象が変わるのかもしれませんが。

今の時点での個人的結論としては!

トラックボールマウスを使って全面的に使いやすいと感じるのは、普段からマウスを低DPIで使ってる人

です。

手を左右に振ってマウスをガッチャンガッチャンやってる人なら、トラックボールは使いやすくて感動かもしれません。

DPIの高い低いの基準がわかりませんが、大体1000以下で使っている人なら違和感なく使いやすさを享受できるかと思います。

マウス設定のポインター速度のスライダーを半分より遅い方に設定する人です。

私は普段2200とかにして指先だけでチョイチョイと使っていたので、ポインタが遅いという事に不利益を感じてしまう部分があって、全面的にトラックボール万歳!とは言えない部分があります。

手にしっくりくるマウスがあるならば、普通のマウスの方が直感的に使いやすいという気持ちがまだあります。

ですので普段から高DPIでマウスを使っている人は、トラックボールが使いやすいとは限らないと思います。

ただし形状が手に合わないという意味での不快感は解消されるかと思います。

低DPIで使い始めて、慣れながら少しずつDPIを上げていくとかが良いのかもしれませんね。

マウス難民であればトラックボールを試す価値は十分にあると思いました。

私は普通のマウスは片づけて、このトラックボールに徹底的に慣れてみようと思っています。数か月使ったらまた記事を書こうかなと思っています。